やまごぼう (山牛蒡)
学名 |
Phytolacca acinosa (P.esculenta) |
日本名 |
ヤマゴボウ |
科名(日本名) |
ヤマゴボウ科 |
日本語別名 |
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漢名 |
商陸(ショウリク,shānglù) |
科名(漢名) |
商陸(ショウリク,shānglù)科 |
漢語別名 |
蔏■{艸冠に陸}(ショウリク,shānglù)、當陸(トウリク,dānglù)、莧陸(カンリク,xiànlù)、馬尾(バビ,măwĕi)、蓫薚(チクトウ,chùtāng)、山蘿蔔(サンラフク,shānluóbo)・牛蘿蔔・野蘿蔔・地蘿蔔、土冬瓜、土母鷄・抱母鷄、章柳、金七娘、花商陸 |
英名 |
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2008/07/18 北大植物園 |
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辨 |
ヤマゴボウ科 Phytolaccaceae(商陸 shānglù 科)には、世界の熱帯・暖帯に約5属 33種がある。
Agdestis(蘿蔔藤屬) 中米・メキシコ・テキサスにに1種
Agdestis clematidea(蘿蔔藤)
ヤマゴボウ属 Phytolacca(商陸屬)
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ヤマゴボウ属 Phytolacca(商陸 shānglù 屬)には、世界の熱帯・温帯に約25種がある。
ヤマゴボウ(タイワンヤマゴボウ) P. acinosa(P.esculenta;商陸・當陸・山蘿蔔・
牛蘿蔔)『中国本草図録』Ⅰ/0048・『雲南の植物Ⅱ』82
ヨウシュヤマゴボウ(アメリカヤマゴボウ) P. americana (垂序商陸・美洲商陸)
『中国雑草原色図鑑』51
オンブノキ(メキシコヤマゴボウ) P. dioica(樹商陸)
マルミノヤマゴボウ P. japonica(圓果商陸)
P. polyandra(多蕊商陸) 『雲南の植物Ⅰ』104・『中国雑草原色図鑑』52
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漢名を山牛蒡(サンギュウボウ,shānniúbàng)というものは、キク科ヤマボクチ屬の Synurus deltoides。
また李時珍『本草綱目』(ca.1596)に、「大薊小薊」の別名の一に山牛蒡と。ノアザミを見よ。 |
訓 |
『本草和名』商陸に、「和名以乎須岐」と。
『延喜式』商陸に、「イヲスキ」と。
『倭名類聚抄』商陸に、「和名伊乎須木」と。
小野蘭山『本草綱目啓蒙』13 商陸に、「イホスキ延喜式 イヲツキ和名鈔 ヤマゴボウ トウゴボウ南部 イヌゴボウ土州 ジヤコスギ丹州」と。 |
漢名について。『爾雅』に「蓫薚(チクトウ,chùtāng)、馬尾(バビ,măwĕi)なり」と。その郭璞註に「『廣雅』曰く、馬尾は商陸(ショウリク,shānglù)なり、と。『本草』云う、別名は薚。今關西亦た呼びと薚と爲す。江東呼びて當陸(トウリク,dānglù)と爲す」と。李時珍は「能く水氣を逐蕩す、故に蓫薚と曰う」と(本草綱目)。 |
説 |
朝鮮・漢土(華北・陝甘以南)・寧夏・チベット・ヒマラヤに分布。
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日本には、江戸時代以前に漢土から食用・薬用として入ったものらしく、全国で人家に植えられ、また野生化している。 |
根は有毒。 |
誌 |
中国では、ヤマゴボウなどの根を商陸(ショウリク,shānglù)と呼び薬用にする(〇印は正品)。
『中薬志Ⅰ』pp421-423 『全国中草葯匯編』上/724-725
ノハラコゴメナデシコ Gypsophila davurica(草原石頭花) ナデシコ科
イワコゴメナデシコ Gypsophila oldhamiana(霞草・歐石頭花・絲石竹
オオホザキアヤメ Hellenia speciosa(Costus speciosus;閉鞘薑)
ヤツデアサガオ Ipomoea mauritiana(I.digitata;七爪龍)
ノボタン Melastoma candidum(野牡丹)
Melastoma normale(展毛野牡丹・肖野牡丹)
ヨウシュヤマゴボウ Phytolacca americana (垂序商陸・美洲商陸)
〇ヤマゴボウ Phytolacca acinosa(P.esculenta;商陸・當陸・山蘿蔔)
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日本で山牛蒡と呼び、漬物などにして食用にするものは、ヤマゴボウやオヤマボクチではなく、アザミの根。 |
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